秋のお彼岸の意味を教えて!おはぎやお墓参りのことも!
毎年春と秋に行われているお彼岸。
春分の日や秋分の日を境に前後7日間に渡って行われ、お墓の掃除をしたりお供え物を置いたりと、普段のお墓参りとは一味違ったお参りをします。
これはお彼岸の期間にしっかりと供養することで極楽浄土へ行けると言われていて、昔から仏教を重んじる人の間では大切にされて来た行事です。
毎年ご先祖様のために行われてきたお彼岸も、近い身内などがお墓に入ったとなると供養の重さも違ってくるものだと思います。
そこで、ご先祖様たちをしっかり供養できるように、お彼岸についてのルールや意味、そして春と秋の違いやお彼岸にはなぜおはぎを食べるのかなどの疑問も解消していきたいと思います。
秋のお彼岸の意味を教えてください。春との違いはあるの?
まずは年に2回行われる春と秋のお彼岸の違いについてです。
春のお彼岸が行われるのは春分の日を挟んだ前後7日、そして秋のお彼岸が行われるのが秋分の日を挟んだ前後7日間であることはご存知の方も多いと思います。
両方ともお彼岸初日のことを「彼岸入り」と呼び、春分の日や秋分の日のことを「彼岸の中日」、そして最終日のことを「彼岸明け」と呼んでいます。
日程やお彼岸の長さに関して特に大きな違いは無く、お仏壇やお墓の掃除をしたり、お線香をあげたりお供え物をするという流れについてはほぼ同じ段取りといっても良いくらいです。
春の秋のお彼岸の日に、大きな違いがないのには理由があり、春分の日秋分の日というのは昼夜の長さが両方とも同じだと言われています。
昼と夜が同じ長さということで、故人への思いが通じやすいと考えられているようです。
ですから同じように供養をするのですね。
これから迎える2015年秋のお彼岸の日程は、彼岸入りが9月20日、彼岸の中日である秋分の日は9月23日、最終日の彼岸明けは9月26日と決まっています。
秋の彼岸だからといって特に春のお彼岸と大きく意味合いに違いがあるというわけではありません。
しかし、春彼岸と秋彼岸は、全ての流れが同じかというわけではなく、供養の流れの中には多少の違いもあります。
それは、お供えするお菓子の種類が違うのです。
春はぼたもち、秋はおはぎと昔からずっと受け継がれてきたお供え物のお菓子として使用される物に違いがあるので、お供え物を作る時は注意しておかなければなりません。
ではなぜ春と秋ではお菓子の種類が違うのか、そこにピックアップしてみたいと思います。
お彼岸におはぎを食べる意味は?
春はぼたもち秋はおはぎ。
これは一体何を意味するのかというと、実は季節にちなんだ花に見立てたお菓子を表しているのです。
ぼたもち=牡丹
おはぎ=萩
どちらも季節を象徴する花と深い関わりのある食べ物なのです。
そもそもおはぎとぼたもちの違いがよくわからないという方も多いと思いますが、おはぎとぼたもちの決定的な違いはこしあんかつぶあんかの違いです。
小豆の収穫が例年9月頃からはじまるので、ちょうどつぶあんとして美味しく食べられる時期です。
そのため秋におはぎを食べるのは、小豆の収穫時期がポイントだったんです。
それがお彼岸のお供え物として選ばれているのにはもちろん理由があり、その昔おはぎというのは特別な日や大切な人に対して振る舞う定番の食べ物でした。
そういった理由から故人へのお供え物としても抜擢されたということです。
もちろんその際は、高級な砂糖や小豆を使用して作ったものを供えるというのが大切なポイントだったので、秋のお彼岸ではぜひ美味しいおはぎを作ってお供えすることをおすすめします。
ちなみにおはぎを食べるのは、秋分の日である彼岸の中日と決まっています。
お彼岸のお墓参りの意味は?
お彼岸といってもお仏壇にお供えするだけでなく、しっかりとお墓に足を運んで綺麗に掃除をしたり花やお菓子などのお供え物をすることも大切です。
なぜお墓参りするのかというと、前述でお伝えした通りお彼岸には故人たちが眠る向こう岸へ思いを伝えるためのベストな日です。
ですから日頃の感謝を伝えるためにもこれからも家族みんなが幸せに暮らしていけるためにもしっかりとおもてなしをする必要があるのです。
思いが伝わりやすい時なので、家のお仏壇だけでなくお墓で眠るご先祖様たちにも伝わるように家族全員でお墓参りをすることが大切です。
まとめ
何気なく過ごしていたお彼岸にも実は深い意味があったということがよくわかりました。
年に2回だけの大切な日なので、故人への感謝とおもてなしの気持ちをしっかり伝えられるように準備は怠らず進めていきたいものですね。
これを期に今年からお供えするおはぎを少し高級なものに変えてみようと思います。
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