お中元のお返しは必要ですか?金額といつまで出せばよい?

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お中元のお返し

お中元は、日ごろお世話になっている人に対する、感謝の気持ちであり夏のご挨拶です。
ですが、実際にお中元をいただいた場合、お返しをすればよいのか、どのようにお礼をすればよいのか、よく分からない人が多いのが現状です。
ここでは、お中元のお返しについて、詳しくご説明しましょう。

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お中元のお返しは必要ですか?

お中元をいただいたら、基本的にお返しは必要ありません。

お中元は、お世話になった方々や仕事の取引先の方々へ贈りますが、贈られた側は、内祝や香典返しのようなお返しをしないのが、基本的なマナーです。

ただし、お礼状は、出します。

お礼状には、お中元が無事届いたことを伝える役目と、お中元をいただいたことに対する感謝の意味を持ちます。
親しい人からお中元をいただいた場合は、まず電話でお礼の気持ちを伝えても良いでしょう。その場合でも、必ずお礼状を出すのが正式なマナーです。

お礼状は、お中元の品をいただいたら、なるべくすぐに出すようにしましょう。
お中元をいただくのが、暑中見舞いの暑い時期ですので、書き出しは「暑中お見舞い申し上げます」とすれば、相手の健康を気づかうことになりますね。

もし8月に入り、8月7日の立秋を過ぎてしまったら、お礼状の文面は、「残暑御見舞」または「残暑 御伺い」にしましょう。

ここで、お礼状の文例をご紹介します。

暑中お見舞申し上げます。
このたびはご丁寧なお心づかいを頂き、本当にありがとうございました。
日ごろ私どものほうこそお世話になっておりますのに、はなはだ恐縮いたしております。
コーヒーは、家族全員毎朝いただくのでとても喜んでおります。
どうか奥さまにも宜しくお伝えください。
まだまだ厳しい暑さが続きますが、くれぐれもお体ご自愛くださいませ。
略儀ながら、書中をもちましてお礼申し上げます。
ありがとうざいました。

お礼状の書き方は、
1、(頭語)時候の挨拶
2、お礼の言葉
3、自分を含め、家族が喜んでいる様子
4、先方の健康(体調)を気遣う言葉など
5、結びの言葉(結語)

の順番で、まとめるといいですね。その際に、自分らしい言葉で、感謝の気持ちを伝えましょう。
食べ物であれば、どのようにおいしかったかなど、具体的に感想を書くと、感謝の気持ちが伝わります。

 

お中元のお返しの金額は?

基本的には、お中元のお返しは、必要ないことが分かりましたね。
ですがもらったままでは気が済まず、どうにかして感謝の気持ちを伝えるためにお返しをしたいという場合、どのようにしたらよいのでしょうか。

その場合のお返しのマナーとして、「御中元」と表書きのうえ、金額は、いただいた品物の3割~半額くらいの贈り物をすることもあります。
タブーは、いただいたお中元以上の金額の物をお返しで贈ってはいけません。これは、お中元を下さった方に大変失礼に当たります。
相手がせっかくお中元という形でお世話になったことに感謝の意をあらわそうとしてくれているのに、贈った品物と同じ値段もしくは、それ以上の金額のものを返されたら、感謝の気持ちを踏みにじられたような気持ちになるかもしれませんので注意しましょう。

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品物は、コーヒーや食用油、ハムや缶詰などの日持ちするものや、タオル、石鹸などの消耗品、季節の品が無難です。
お返しとはいえ、普通のお中元のような品物でいいでしょう。
ですが、相手によっては、お返しをわざわざお中元として用意せずに、旅行先のお土産だったり、地元の名産品のお裾分けのような贈り物だと、さりげなくていいですね。
お中元のお礼とともに「これからも末永いお付き合いをお願いします」という気持ちを込めて送りましょう。
お返しをする時に、大切なのは相手がお中元を送った気持ちを汲むことです。

ですが例外があって、今後、お中元をお断りしたい場合は、今回だけはお中元を頂戴し、お礼状と一緒に同程度の金額の品物を贈ります。
そしてお礼状には、「今後は、どうかお気遣いなさらないよう、お願い申し上げます」と一筆添えれば、角が立たずいいでしょう。
あるいは、お礼状に「こちらからも贈らせていただきました」とさらりと添えてもいいですね。
くれぐれも、先にお中元を送った方が、好意的に受け取ってくれず、気を悪くするかもしれないので、気をつけてお返しをしましょう。

 

お中元のお返しはいつまで?

次に、お返しをする場合は、いつまでにすればよいかをお教えします。

とはいえ、いつまでというきまりはなく、お中元を頂いてから初めてそのお返し、お礼状を考えるわけですから、7月の間にとか、立秋までとかは決めることができません。
大切な事は、お礼状の所で書きましたが、お礼状は早めに出します。加えてお返しを贈る際は、早すぎず遅すぎずでお中元をいただいてから1~2週間前後を目安にしましょう。

いただいてすぐにお返しの品を贈ると、「おうむ返し」のようでマナー違反とみなされますので注意が必要です。

お中元のお返しの”熨斗(のし)”は、赤白の蝶結びを使います。
表書きは、「御中元」とします。お中元をいただいたので「御礼」という言葉が思い浮かびそうですが、お中元には、本来お返しの必要がないので、ふさわしくありません。

また、お返しを贈るタイミングで表書きも変わります。

7月15日頃までなら「お中元」、
7月15日~8月初旬(立秋)までは、「暑中見舞」(相手が目上の場合は「暑中御伺」)で、
それ以降の8月23日~3日までは、「残暑見舞」(相手が目上の場合は「残暑御伺」)として贈ります。
関西地方では8月15日までは「お中元」、それ以降は、「残暑見舞」や「残暑御伺」となります。

ただ、お中元のお返しをする時期は、地域ごとでマナーとされる期間があるため、発送時には必ず確認をしましょう。

 

まとめ

日本には、四季折々の楽しい行事や風習があります。
お中元もその中の一つの素晴らしい行事でありますが、お中元は、感謝の気持ちを相手に伝えるもので、お返しは必要ないということが分かりました。
日本の風情ある夏のご挨拶であるお中元ですが、お返しのマナーがよく分からずに、重荷になっている方も多いのではないでしょうか?
お中元のお返しの正しいマナーを知ることで、人と人とのつながりも、もっとスムーズにいきそうですね。
みんなが義務的なお中元ではなく、心のこもったお中元、お礼状、お返しが出来ることを願うばかりです。

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