生前整理のやりかたを教えて!リスト作りとポイントは?

公開日:  最終更新日:2015/12/25

生前整理 親家片

 

最近では、結婚して親と別居する方がほとんどです。そして、親が高齢になってくると、いずれ片付けなくてはならない実家の膨大な荷物・・・。
今、実家や義理の親の家の荷物整理が深刻な社会問題になっているのです。そこから生まれた言葉が、親家片(おやかた)です。
親家片(おやかた)は、2011年に女性誌「ゆうゆう」2月号で記事が掲載されてから反響を呼んだそうです。

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親家片(おやかた)とは、つまり親の家の荷物を片付けること、親の生前整理を手伝うことなのです。
今回は、この生前整理にスポットをあててみましょう。

 

生前整理のやりかたを教えて!40代の私が親に勧めるには。

生前生理とは、生きる事を前提に物・情報・生き方の整理をすることです。

生前整理、参考URL

少し前までは、遺産相続の遺言を書いたり身の回りの物の整理という意味合いが強かったのですが、最近では、生前整理を節目に、残された人生を有意義に過ごす整理として注目されています。
ですが、特に御年配の方は、物のない時代を生きた御経験があるためか、物を捨てられない傾向にあるようです。御自身で、生前整理をすることがなかなか難しいことが多いのです。
ですので、御両親の老いを感じ始めたら、子供さんのほうから、生前整理を一緒にしようと伝える時なのかもしれません。

 

そこで、問題なのが、両親に生前整理をすすめると、早く死んでほしいと思っているのかだとか、遺産目当てなのかなどと勘違いされ、親子関係がぎくしゃくしてしまうことがあります。
親自身が、身の回りの荷物を片付けたいと思っていたら話は早いのですが、自分が老いて、子供に身の回りの物を片付けようと言われたら、いい気はしませんよね。
ここに、親の家の生前整理を提案する難しさがあるようです。

 

大切なのは、御両親の、目線や立場を考え、決して無理強いはせず、あせらず一緒に片付けを進めていくことです。
そして足腰が弱くなってきた御両親にとって、物がたくさんあるとつまづいたり事故の原因になることや、片付けをすると、気持ちがすっきりして快適に暮らせるよと、生前整理が前向きなことだと伝えましょう。
お金に余裕があれば、生前整理のプロの方に間に入ってもらうのも一つの方法ですね。

ここでは、親の家を整理する時に、なるべく親子で対立しないような親の生前整理のやりかたを御紹介します。
ですが、あくまで100人いれば100通りのやり方があり、必ずしもぴったりとはあてはまらないので、参考にしながら進めていってくださいね。

 

1、

身の回りの荷物の整理:方法は、いろいろありますが、ヒントにしてみてくださいね。

大量の物に囲まれた親の家。何から手をつけていいかわからない・・・生前整理の第一歩でくじけそうになります。
そんな時は、まず本棚の本やアルバムの整理からしてみましょう。家じゅうのアルバムを1ケ所にあつめ、時系列に並べ整理していきます。
写真整理の方法は、ベストアルバムとして1冊にまとめます。他の写真を処分することがなかなかできない場合は、お祓いをして処分してくれるところもあるようです。
写真を見ながら自分の人生を振り返ることで、心の整理もできてきます。そして、親子で写真を見ながら、思い出話に花も咲きますよ。

物の整理は、4つに分類します。
・いるもの(現在使っているもの)
・いらないもの(使っていない服、持ち物など)
・迷いのもの(10秒迷ったら、とりあえず迷いの箱を作りそこへいれ、半年後にもう一度開けて確認します)
・移動(明らかに残しておきたいもの。家族写真や、プレゼントされたもの。ここで残しすぎると、せっかく整理している意味がないので、厳選して)

このようにして、たくさんの物を整理していきます。親の世代は、まだ使えるから捨てない、いつか使うという方が非常に多いです。そこは、親の気持ちを汲んで、例えば新品の食器やバスタオルなどは、
バザーに出すからと持ちかえって処分したり、まとめてリサイクル業者へ買取してもらうのもいい方法ですね。

大型家具などの、この先あまり必要としない処分に難しいものは優先して処分しましょう。ただし、親にすれば、大切に使ったを処分する気持ちになれないかもしれません。
そんな時は、無理にすすめないのがベストです。

 

2、

エンディングノートを作成

エンディングノートって何?そう思う方が大半でしょう。エンディングノートとは、万一のことに備え自身の希望を書いておくノートです。
最近では、市販で販売されていたり、葬儀屋さんで無料で配布している所もあります。
また、ネットからダウンロードでき足りもするので、必要に応じて利用できますよ。

 

エンディングノートは、遺言書と違って法的な効力がなく手軽に自由に書くことで、残された家族のために、また自分自身の気持ちの整理のために書くノートです。
自分のこと、ペットのこと、日常のこと、知人のこと、資産のこと、延命治療や介護、葬儀・お墓のことなどをわかりやすくまとめておくことができます。
また、年齢を重ねると、物忘れをするので、日常の忘れてはいけないことも書きとめておくことが出来ます。
そして、なかなか照れくさくて言えなかった家族へのメッセージも残しておけます。
もし、大切な家族へ1人1人て私の手紙を渡したいなら、手紙をエンディングノートに挟んでおいてもいいですね。

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ただ、エンディングノートは、自分の生前整理の一環として、自ら作成する場合はいいのですが、子供から親へ渡して書いてなんて言えば、気分を害してしまいそうですよね。
ですので、もし親から今後のことを記録しておきたいなどと相談されたら、エンディングノートっていうものがあるよとアドバイスするとか、親の性格や親子関係で柔軟に対応して下さいね。

 

3、

遺言書の作成

こちらも、親が自ら作成するならいいのですが、子供からは言いにくいですよね。「縁起でもない」と怒鳴られそうです。
方法はいろいろあるようですが、参考程度に書いておきましょう。

公正証書遺言:相続人が公正証書遺言と弁護士に頼んだ必要書類を事実上用意して、親に公証役場に一緒に行くことを提案します。
今、子供が親の財産を、公証役場にて作成してもらう公正証書遺言が増えているそうです。
親の死後に、トラブルを避けるためだそうです。
遺言書は、何度でも修正できますが、親子で対立しないようにゆっくりと進めましょう。

 

このような形で、親の身の回りをスッキリと片付けていくことが親家片(おやかた)すなわち親の生前整理なのです。
おそらく、はじめは、拒否する親がほとんどなので、たいていスムーズにいくことは少ないでしょう。
決して無理強いせず、ゆっくりと親の気持ちを優先して進めていきましょう。

 

生前整理 リストアップすると!

生前整理を進めていく中で、エンディングノートを書くことを1章でお話ししました。
ここでは、書いておくべきリストをまとめてみたいと思います。

1、 頻繁に使う日用品をリストアップします。こうすることで、生活していく上で、必要最小限の物を把握でき、おのずと不要なもの、無駄なものが見えてきます。

2、 やり残しリスト作成します。残りの人生で、やり残したことはないでしょうか?リストを作成することで、やり残していることへの行動へ踏み切れます。

3、 大切な人をリストアップします。そして、大切な人へ、生きているうちにメッセージを書くことが出来ます。

4、 自分の葬式に呼んでほしい方のリスト。いざ、親がなくなった時、親の知人を良く知らない子供も多いです。遠距離で別居していたらなおさらです。
話の流れで、そのような話題がでれば、リストアップしてもらいましょう。

5、 形見分けをリストアップする。財産分与とは別に、自分のお気に入りの物を自分がなくなった後に子供に持っていてほしい、そんな時に書いておきます。

1は、親と一緒にできますが、2や3、4、5は、子供の立場で、なかなか言い出しにくいものです。状況を見て、提案するようにしましょう。

 

生前整理のポイントは?

生前整理のポイントは、いろいろありますが、ここでは、親の家の生前整理のポイントを書きます。

親が年老いてきて、親の生前整理を考え始めたら、なるべく早くとりかかることがポイントです。
まず、荷物の片付けを一緒にすることに了解してくれるにも時間がかかりそうですし、なにより荷物を片づけるのにあせりは禁物です。
そこには、親の家の物であり、親の気持ちがあるわけですから、時間がかかって当然なのです。何年もかけて整理するくらいの気持ちの余裕が必要です。

まず子供側の心得として、自分の実家であろうとも、一度家を出て別居しているなら、他人の家と思うことです。
決してずかずかと、親の家だからと言って立ち入りすぎないことが大切です。そして、これは、親の生前整理であるということ、無理強いはいけません。

天気の良い日を選びましょう。荷物整理は、ほこりがします。特に親は高齢になり体力も落ちています。窓を開けて新鮮な空気を入れながら作業しましょう。当然暑い夏は、なるべく避けます。

作業を進めていく中で、決して否定しないことです。親と子供の価値観は違います。生きた時代背景も違います。当然考え方、立場も違うので、子供の考えを押し付けて、
「こんなもの、持っててもムダ」などと、否定してはいけません。

リサイクル業者、不用品処分業者、生前整理スペシャリストなど、プロの手を借りて、親子間の対立の潤滑油になってもらいます。
親子は、遠慮がないので対立すると収拾がつかなくなります。そんな時は、プロの方に少し間に入ってもらったり、アドバイスしてもらえば、スムーズに事が運ぶこともありますよ。

親の生前整理は、親の状況にもよりますが、施設に入所するとか、子供と同居するなどの期限がない場合は、長期戦になります。
あせらずゆっくりと生前整理を進めることで、親自身も残りの人生を有意義に過ごせますし、親が他界した後に困らないためにも必要なことなのです。

≫≫≫ 生前整理参考URL



 

まとめ

親自身が、生前整理をしようと自らしてくれたらいいのですが、そうではない場合、子供として生前整理を進めるのはなかなか難しいものです。
あと何年生きれるかわからない中で、子供に生前整理をなどと言われても、最初はきっと戸惑うことでしょうし、早く死んでほしいのかと勘違いされたりもします。
親子の価値観、感情がある中での親の生前整理という作業は、人それぞれで、これが正しいという方法はないので、ここで書いたことをヒントに御自分たちに合う方法で進めて下さい。

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