老前整理のやり方をNHKラジオでやってた。何から始める?

公開日:  最終更新日:2016/02/20

やってみよう 老前整理

最近、「老前整理」という言葉を耳にすることが増えました。
本屋では、老前整理の本が爆発的に売れ、売り上げ部数は、10万部以上なんだそうです。

老前整理という言葉を生みだしたのは、くらしかる代表の坂岡洋子さんと言う方です。

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「遺品整理」は、亡くなった方の荷物を、身内の方が整理することで広く知られており、
「生前整理」は、自分が年老いてからする整理で残された家族が困らないように、また残りの人生を有意義に過ごすためにする整理です。

これに対し、「老前整理」は、働き盛りの、気力、体力、判断力のある元気なうちに不要な物を処分、整理し、生活空間を使いやすくすると同時に、心を軽くすることです。

死後に備える「生前整理」や「遺品整理」とは少し違い、自分が快適に生きていくための整理なのです。

 

老前整理のやり方を教えて!

はじめに老前整理にスポットを当てて、実際に老前整理をやってみましょう。

 

いつから始めるのかというと、老前整理は、老いる前にするので、何歳からでもいいのです。

若くても大丈夫ですが、老前整理を意識してはじめるのは、40代後半から50代後半の方が多いようです。

定年や子供が独立したなどの、何かのターニングポイントで生活が変わった時に意識することもあります。

自分で自分の物を片付けるのに、体力と気力と判断力があるうちにするのが特徴です。

年を重ねれば重ねるほど体力が衰えますから、早く始めるのにこしたことはありません。

今はやりの、断捨離のニュアンスと重なるところがあるかもしれませんね。

 

生きている内に、そして老いる前に荷物の整理をすることで、見えてくるのは自分自身ですと、アクションパワー代表の大津たまみさんは、言っています。

タレントのピーターさんも、徹子の部屋で老前整理をしたことをお話しされていました。

徹子の部屋で老前整理を話すピーターさんの動画がYouTubeにありましたが、探してみてください。

ピーターさんの老前整理は、友達と一緒にしたということで、少し特殊な方法ですが、老前整理が広く浸透しているということなんですね。

 

老前整理は、整理という名前がついているので、物をどのように収納するのかという片付けのノウハウと思う方が多いのですが、そうではないんです。
こうおっしゃるのは、老前整理の第一人者、坂岡洋子さんです。

坂岡さんによると、老前整理は、これからどういう生き方をしたいか、どういう自分になりたいのか、これからの生活に何が必要かを考えて物の整理をすることです。

物の整理方法は、千差万別で人それぞれ自分にあったやり方をすればよくて、そのほうが長続きするそうです。
大切なのは、いかにして物を減らすかということです。老後、安全で快適に暮らすために気力、体力、判断力のあるうちに家の中を整理しようという片付けの考え方なのです。

 

先ほども言いましたが、整理の方法は、千差万別、人それぞれやりやすい方法で整理していきます。
では、実際に老前整理をやってみようと思った方に、ポイントをご説明しますので、参考になさって下さい。

老前整理は、一度に片付けようとしないことが大切です。1日引き出し1つでもよいので、これからの生活に必要なものを考えながら少しずつ進めます。
長続きさせることが大切です。

はじめから完璧を目指さないこと、迷いながら徐々にステップを踏んでいきます。

老前整理前に、収納用具を買わないようにします。今ある押入れに収まるように、物を整理していきます。

「使える」と「使う」は、違うと思いましょう。まだ使えるけど使わないのなら、処分の対象にします。

老前整理のときに、家族のものは、手をつけないようにします。子供の思い出の物などいらないと思って捨てたら、子供が捨てないで欲しかった・・・などということもあります。
いらない物でも勝手に捨てられたら未練が残りますよね。まずは、自分の物から整理しましょう。

子供の作った工作など、思い出があるので捨てられないのなら、宝箱を作りそこへしまっておきます。
それでも処分しようと思ったら、写真にとって、後で見れるようにするのも方法です。

整理していると、新品の食器などこの先使いそうもないものが箱入りのまま出てきたりします。
物は、使われてこそ価値があります。バザーに出したり、リサイクルショップにもっていったり、欲しい人に譲ったり、物が生きる方法をとります。

物を捨てる時は、ありがとうと感謝の気持ちを込めて捨てます。物を捨てることは、後ろめたさや痛みが伴うのです。
感謝することで、今後、物を購入する時、本当に必要な物かどうかよく考えるようになり、衝動買いがなくなっていきます。

 

このように、老前整理を進めていくと、暮らしがシンプルになり、生活も整理されてきます。
何を大切に今後の人生を歩んでいけばよいのか明確になり、心、頭、物が整理されていきます。
老前整理とはいえ、快適に暮らすための整理は、どの世代にも共通する考え方なのです。

老前整理をすることで、無駄がなくなり貯金ができたり、仕事が効率よくできるようになったり、心も整理できていろんな面で変化が起こってきますよ。

さあ!あなたも老前整理をやってみませんか?

 

NHKラジオで老前整理をやってましたが・・・?

老前整理は、2014年4月から6月の、NHKラジオ通信講座でもとりあげられました。
それほど、老前整理が注目されているということですね。
心と暮らしを軽くする 「老前整理」入門と題して、坂岡洋子さんが講師を務めました。

≫≫≫ テキスト

人間は、老いるほど、物を捨てられないもので、 老いる前に身の回りを一度見直し、これからの暮らしを考えて物と頭の整理をするのが「老前整理」と教えてくれています。

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講師の坂岡さんは、インテリアコーディネーターを経て、介護の現場の仕事をするようになり、高齢者の家の荷物の多さにこれではいけないと老前整理の必要性を感じたそうです。
確かに、お年寄りの家って、物が床にまで置いていて、物があふれていることが多いです。

 

テキストにも書いているのですが、坂岡さんが、介護現場で働いていたときの話です。足の不自由な80代の女性の家の廊下にで手すりをつけたそうです。
手すりを使えば十分トイレへいけるのですが、廊下に断ボール箱や荷物が置いていて手すりを思うように使えず、結局家族の手助けが必要になってしまいました。
それで、家族に迷惑をかけたくないその女性は、トイレの回数を減らすため水分を摂らず脱水症状になったそうです。
だったら、廊下の荷物を片付けたら済む話ではないかとはならないのです。なぜならその荷物の持ち主は、介護を受けている女性だからです。
自分でトイレに行くことすらままならない人が、荷物の整理などできるはずがありません。
しかも、現代増えていて社会問題ともなっている老老介護により、介護する人も高齢で、これではとても荷物の整理などできません。
バリアフリーに改造しても、家の中に不要なものが多すぎて、機能していない、廊下に収納家具があり、車椅子が通れない・・・
こうした現場を経験したからこそ、坂岡さんは、老前整理の必要性を教えてくれています。

 

NHKのラジオ講座放送時に、テキストを購入して老前整理を勉強した方、何気なくラジオを聞いていて、老前整理を始めて知ったという方など反響はさまざまでした。

実際に、ラジオを聞いてまずは、大量にある本や、もう聞かなくなったジャズのCDを整理して、月に一度の資源ごみに出し始めたという人もいます。
少しずつ整理すれば、市や町の資源ごみに出せますが、これが自分が亡くなった後だと、大量の処分になり、業者に依頼することになりかねません。処分代も発生します。
家族にも迷惑をかけてしまいますが、老いる前にゆっくりと片付けておけば、誰にも迷惑をかけなくてすみますね。

1人でも多くの人が、老前整理をはじめて、社会問題となっている高齢者のあふれた物がなくなることを願います。

 

老前整理はまずやることは断捨離!

最初に、老前整理の整理方法は、人それぞれとご説明しましたが、整理を進めるということは、つまり断捨離をしているということなんですね。
おすすめの老前整理の断捨離方法をご紹介しておきましょう。

 

誰の部屋で何をする場所か決めます。
家の中でやみくもに整理しても、使う物が適した場所にないと困りますね。ざっくりと家の間取り図を書き、それぞれの部屋で何をする場所かを決めると、物を整理しやすいです。

 

物を分類します。
いる物・・・現在使っている物、これから使う物。
いらない物・・・使っていない物、この先も使うことがないであろう物→処分する、人にあげる、リサイクルショップへ出す。
迷い・・・いるか、いらないか、8秒迷ったら迷い箱へいったん保管し、半年後に開いてもう一度確認します。
移動・・・作業している時に、これは、2階の子供部屋へ移動しないといけない物というような場合、いちいち移動していたら時間のロスです。移動の物に分類し、最後にまとめて振り分けます。

 

物の帰る場所を作ります。
整理して、この先必要な物は、当然収納場所が必要なので、その物を使う部屋の押入れに収納します。
ここで、大切なのは、天袋などの高い場所に収納するのは、やめます。
若い時は、脚立にのぼり取り出すことができましたが、この先の老後を快適に暮らすことを考えた場合、高い場所の収納は、転落の危険があるため、今から物を減らし、天袋は、空にしたほうがいいのです。
また、床に物を置くことは、つまづいて転倒する危険があるので、避けます。
このように、住む家の中の危険を減らしていくことも、老前整理の大切な考えです。
そして、収納するときに、何がいくつあるか把握しましょう。同じものを何個も持つのは、老前整理の意味がないので、必要最低限に減らします。

 

このように、老前整理の断捨離をして、これからの生活を快適に安全に有意義に過ごしていきましょう。
本当に必要な物だけでのシンプルな生活は、やりたいことがみつかり、あふれかえる物に囲まれてごまかしていた自分に気づき、強い自分になれることでしょう。



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まとめ

年齢を重ねるほど、物はたまっていきます。だからこそ、体力、気力、判断力のある早いうちに、整理するほうが物も少なくて片付けのハードルも低いのです。

豊かな現在では、物が増えるのはあっという間です。逆に処分するとなると、思い出がその物に乗っかり、気力、体力、判断力がかなり必要になるのです。

もし、老前整理ということに興味をお持ちなら、今すぐにでも、できることからはじめてみませんか。
年老いて、ご自分が、ご自分の物を整理すらできない体になってからでは、遅いのです・・・。

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