源覚寺のこんにゃくえんまは目に良い?行きたいのでアクセスを!
東京都文京区にある、源覚寺(げんかくじ)。通称こんにゃくえんま・・・。
こんにゃく?えんま?なんだろう?そう思った方もいらっしゃいますよね。
祭られているえんまさまは、怖い形相でたたずんでいますが、右目がありません。
なんだか事情がありそうですね。
今回は、この源覚寺にスポットを当ててみましょう。
源覚寺のこんにゃくえんまの由来は?
源覚寺に行くと、たくさんの「こんにゃく」が供えられています。
なぜこんにゃくなんでしょうか?不思議ですよね。
実は、こういったお話があるんです。
えんま様自体は、鎌倉期に作られたと言われています。
その後、宝暦の頃、今から260~270年ほど前、目を患っていたおばあさんがいました。
おばあさんは、大好物のこんにゃくを絶ち、21日間えんまさまに、目が治りますようにと祈願をしました。
満願の日に、えんまさまが夢枕に立ち、「おばあさん、一生懸命頑張って祈願してくれたから、私の片目をあげます」といったそうです。
目が覚めると、おばあさんの目が見えるようになっていて、お礼参りに、えんま様の所へいくと、なんと、えんまさまの目が1つなくなっていたそうです。
そこから、こんにゃくえんまと言われるようになったそうです。
このお話は、源覚寺の住職さんが、HPでお話しされていますよ。
ものすごい怖い形相ですが、実はとっても優しいえんま様なんですね。
大切な目を、おばあさんにあげるだなんて、普通なら絶対にできないことです。
この話を聞くと、えんま様が愛おしく思えて、手を合わせたくなりますね。
えんまさまの目のあるほうの表情は、鬼の形相のようににらんでいますが、目を失った右目の表情は、優しく穏やかです。
きっと、参拝に訪れた多くの方を励まし続けていることでしょう。
えんま様の動画もありますので、是非ご覧になって下さいね。
源覚寺は目にご利益があると聞きました。
先ほどお話したことから、源覚寺のこんにゃくえんま様は、目にご利益があるといわれるようになったのです。
ですので、眼病を治したいという方が、そのご利益を授かりにたくさん訪れているそうです。
入口の石碑には、源覚寺ではなく、「こんにゃくえんま」と彫られているほど、目にご利益があるいわれは、有名です。
目のご利益スポットともいわれているそうです。
一言で眼病といっても、さまざまで
・白内障を治したい
・視力回復
・コンタクトレンズの悩み(現代の悩みですね)
・レ―シック手術の成功祈願
など、多岐に渡っているようですね。
ちなみに、寺内には、2体で1組のお地蔵さまである、塩地蔵尊があります。
お地蔵様の体に塩をつけて祈願すれば、体の同じ箇所の病気が治るといわれているそうです。
砂糖は、虫歯になりますが、その反対の塩ということで、歯痛緩和のお地蔵様ともいわれています。
そのいわれからか、お地蔵様の体は、たくさんの塩で山のようになっていて、お地蔵様の体が見えなくなっています。
それほど、たくさんの人々がお参りに訪れているんですね。
また、「塩」ということで、お相撲さんもお参りに来るそうですよ。
他には、太平洋戦争の時にサイパンに送られた鐘もあり、小さいお寺ながらに、見所満載ですよ。
源覚寺へのアクセスと駐車場は?
最後に源覚寺へのアクセスをお教えしますね。
場所:東京都文京区小石川2-23-14
駐車場は、10台ほど駐車できるそうです。
交通量が多い県道436号線沿いにあります。街中にありながら、静かな趣のあるこじんまりとしたお寺です。
交通量が多い場所だけに、やはり車よりは、電車などで行ったほうがいいです。
交通手段は下記のとおりですよ。
・東京メトロ丸ノ内線・南北線「後楽園」駅より徒歩2分
・都営地下鉄三田線・大江戸線「春日」駅より徒歩2分
・都バス都02、都02乙、上60、上69「春日駅」より徒歩3分
・文京区コミュニティバス「Bーぐる(千駄木・駒込ルート)」を利用するなら、「7番・35番:春日駅」が便利です。
実は、夏目漱石の小説、「こころ」にも「こんにゃくえんま」は、登場しします。
私は外套を濡らして例の通り蒟蒻閻魔を抜けて細い坂路を上って宅(うち)へ帰りました。「こころ」(下 先生と遺書33 から)
残念ながら、今は通り抜けできないようですが、その昔、夏目漱石も、このお寺をご覧になり、小説に登場させたと思うと、さらに訪れてみたくなりますね。
まとめ
えんま様というと、昔「嘘をつくと舌を抜かれる」と言われてきて、怖いイメージでしたが、こんなに優しいえんま様がいるんですね。
都心にある、閑静なこじんまりとした源覚寺。
自分の目を犠牲にまでされた、こんにゃくえんま様のお優しい気持ちに敬意を示し、是非お参りされてはいかがですか?。
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